公的資金補償金免除繰上償還について

公開日 2016年03月14日

平成19年度から新たに公債費負担の軽減対策として「公的資金補償金免除繰上償還」の制度が導入されました。これは、年利5%以上の起債については、財務 省において、公営企業健全化計画を策定した地方公共団体に対し、補償金を免除して一括償還に応じるというもので、長和町では、水道特別会計で償還している 簡易水道事業債のうち昭和56年度から平成2年度までに借り入れた6件が該当となっています。
この制度の活用により、利率6.0%以上の高利率で借り入れている起債を一括償還及び借り換えを行いまして、約7千万円の利息負担額が軽減される見込みです。

制度の内容や計画は次のとおりです。

1.制度の概要
(1)財政融資資金、簡保資金、公営企業金融公庫資金のうち、高金利の地方債について、徹底した人件費等の経費の削減を内容とする財政健全化計 画・公営企業経営健全化計画を策定し、行政改革・経営改革を行う地方公共団体を対象に、平成19年度から3年間で、「補償金なし」の繰上償還等を認める制 度です。
(2)繰上償還の財源として、公営企業金融公庫資金及び銀行等資金による借換債が発行できる。
(3)繰上償還の対象範囲は、普通会計債及び公営企業債(本町の場合は簡易水道事業債)のうち、金利5%以上のものの一部(財政力や公営企業資本費等に応じて対象範囲が、5%以上、6%以上、7%以上と段階的に設定されています。)

2.繰上償還対象額等(H19~20の償還計画)
 ○簡易水道事業債(6件)
  ・繰上償還総額 約3億800万円
  ・報償金免除額 約7100万円

3.公的資金補償金免除繰上償還に係る公営企業経営健全化計画の策定
繰上償還の実施条件として、水道特別会計における「公営企業経営健全化計画」を定め、平成19年9月に国に申請し、平成19年12月に承認されました。

4.議会への説明
・H19.12. 6 議会全員協議会へ報告(概要説明)
・H20.12.14 H19年度償還分の補正予算案の可決
・H20.3.21 H20年度償還分の予算案の可決

【用語説明】

  • 公的資金…国や公的機関から借入れた資金。(旧資金運用部資金、旧簡易生命保険資金、公営企業金融公庫資金)
  • 繰上償還…償還期限前に償還残金を返済すること。
  • 補償金免除(補償金なし)…公的資金の繰上償還を行うには未償還利子残額の80%程度の補償金を支払わなければなりませんが、この補償金を免除すること。
  • 借り換え(借換債)…高金利で借り入れた地方債の償還残金を低金利の借入れに変更すること。
  • 地方債…地方公共団体の借入金をいう。
  • 銀行等資金…銀行、信用金庫、信用組合、JAなどの民間資金 

 

公的資金補償金免除に伴う公営企業健全化計画[PDF:264KB]
H20公営企業健全化計画フォローアップ[PDF:271KB]
H21公営企業健全化計画フォローアップ[PDF:272KB]
H22公営企業健全化計画フォローアップ[PDF:309KB]
H23公営企業健全化計画フォローアップ[PDF:316KB]

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