平成29年6月議会提案理由の説明

おはようございます。

木々の緑が日増しに深くなってまいりました。田んぼからはカエルの大合唱が聞こえてきます。カッコーの鳴き声が山々に響くなど,春らん漫の中、6月定例議会を招集いたしましたところ、議員の皆様の御出席を頂き開催できますことに、お礼申し上げる次第であります。

 

長和町は、誕生して12年が()とうとしています。私は、新町「長和町」の初代町長として、「小さくとも耀き続ける長和町」を目指して「人も元気・まちも元気・元気が出る町・長和町の創出」をうたい文句にこの間行政のかじ取りをして参りました。

 

この三期12年を振り返って見ますと、一期目は長門地区、和田地区の行政内容の調整と人と人との(つな)がりを深めながら、新町の融和と一体感の醸成を図ることを主眼に事業を進めました。

 

 二期目は、行政運営のテーマを「輝く長和町の生活圏の基礎づくり」として、元気が出る長和町を目指して、町民の皆様と協働して、(たくま)しく明日を生き抜くための基礎体力をつける期間として位置づけ、事業を推進しました。

 

三期目は、長和町が長和町として更に耀きつづけ、町民皆様の笑顔が行き交い、住んで良かったと実感できる生活圏の創造を、住民皆様との「協働の力」によって創出していきたいとの思いを込めて、行政運営のテーマを「豊かな自然・歴史・文化を引き継ぎ、輝きつづける長和町の創造」として事業を展開してまいりました。

 

この三期12年を総括し、()えて成果と課題に分けるとするならば、成果では、まず、合併の象徴ともいえる新庁舎を完成させたことを挙げたいと思います。まちの元気を発信する拠点施設として期待される新庁舎は、長和らしさを表現する特徴ある庁舎にしたいとの思いから、木造にこだわり、木の持つ優しさと(ぬく)もりが感じられるよう地元産木材をふんだんに使いました。外観は中山道の旅籠(はたご)をイメージし「長和町」らしさを表現したその威容は、緑豊かな田園風景に溶け込み、道行く人の目に()まり、町のランドマークとして輝いています。

 

子育て支援にも力をいれました。18歳までの医療費の無料化はどこよりも早く実施し、出産祝い金の創設、保育料の軽減、若夫婦向け町営住宅の建設と安価な家賃、子育て支援センター、こども健康推進課の設置等の事業を展開して参りました。

 

産業振興については、長和町の特産品と言えるまでに成長した、ダッタンそば製品の生産から販売までてがける信濃霧山ダッタンそば生産組合への支援のほか、特産品を目指しての長和町奨励品制度を創設しました。認定した奨励品は20事業者77品目にも及び、それらを宣伝販売するサテライトブース「とびっ蔵」も開所いたしました。

 

課題としては、平成27年に実施された国勢調査の数値に表れているように、少子高齢化と人口減少です。合併時には7,302人であった人口は6,170人まで減少してしまいました。人口の急激の減少は地域経済や住民生活に深刻な影響を及ぼし、さらには地域コミュニティーの崩壊にも(つな)がる極めて深刻な問題です。

 

人口減少対策は、町の最重要課題として位置づけ、多くの皆さんの意見をお聞きし、「まち・ひと・しごと総合戦略」と「人口ビジョン」を策定し、今後の方針を示しました。今後は、この総合戦略と長期総合計画を基に、地域の活性化こそ一番の人口対策であるとの考えのもと、地域資源を掘り起こし、町の魅力を内外に発信するとともに、「しごと」と「ひとの流れ」を創出し、農村の豊かさと元気を将来にわたって引き継いでいけるよう諸事業を推進したいと考えています。

 

町の大きな財源で国からの補助金である「地方交付税」は、合併の特例により10年間は有利な方式により算出されていましたが、10年以降は段階的に引き下げられて合併後15年で特例措置はなくなります。

 

今後益々(ますます)厳しくなる財政状況の中で、財源の確保に努めてまいりますが、限られた財源の中で、元気が出る町づくりをいかに創出していくかも考えていかねばなりません。

 

このような状況を踏まえたとき、三期12年の中で積み上げてきた数々の事業実績と経験こそが次代を切り拓いていく力になるとの思いから、長和町政四期目に向けての進退について、私の後援会にお諮りしたところ、「厳しい時代だからこそ今まで培ってきた経験と人脈を生かすべきではないか、町民のためにもっともっと汗をかけ」と四期目となる長和町長選への出馬を要請されました。

 

これらの状況を踏まえ、四期目となる次期長和町長選挙に立候補し、長和町をもっともっと元気がでるように、微力ではあります全力で取り組む決意を固めましたので、報告させていただきます。

 

四期目に向けての町づくりの抱負については、8項目について主な公約として掲げさせていただきました。概略を申しあげます。

 

■一つ目は、「健全な財政運営によるまちづくり」です。

 合併特例による有利な交付税の措置は、平成32年度で終了します。今までは順調ほどの財政状況でありましたが、今後は厳しい財政運営を余儀なくされます。

 過去の事業の後年度負担である起債償還金の増、一般会計から他会計への繰り出し負担の増大、高齢化による民生費の増、人口減少による歳入の減少などにより厳しい財政運営を強いられることが予測されます、いかにして歳入歳出のバランスの確保を図っていくかが問われています。今までの行政運営の中で培ってきた経験、知識、人脈を最大限生かし、計画的で効率的な財政運営を図ってまいります。

 

■二つ目は、「子育て日本一を目指すまちづくり」です。

 子どもは町の希望であり、世代をつなぐかけがいのない存在です。安心して子どもを産み育てることができるよう、結婚・出産・子育て・就学と段階に応じたきめ細かい支援を充実させ「こどもを育てるなら長和町で」と実感していただけるよう環境の整備と経済的負担の軽減を図ってまいります。

 

■三つ目は、「高齢者が元気なまちづくり」です。

長和町の高齢化率が40%を超えるのは時間の問題です。2.5人に一人は65歳以上となります。高齢者の皆さんが元気に安心して、地域で暮らし続けられるよう、地域のニーズを踏まえ、創意工夫により柔軟なサービスを提供し、福祉施策の充実を図ってまいります。

 

■四つ目は、「誰もが安心して暮らすことができるまちづくり」です。

防災・減災への取り組みの重要性は、常に感じているところであります。この地域は今まで災害のおきない地域だとの認識でおりましたが、地球温暖化の影響でしょうか、昨年のゲリラ豪雨のように、甚大な被害を及ぼすおそれのある大規模な災害は、いつ、どこで発生してもおかしくない状況だと言われています。いざという時のために、自助・共助・公助の理念のもと、自主防災組織の再編・強化を図り、より一層地域防災力を高めてまいります。

 

■五つ目は、「地域の産業が元気になるまちづくり」です。

 地域が元気になるには、地域の産業が元気でなければなりません。地域の産業が元気になるための支援策の充実や新たな産業の創出を図り、雇用の拡大と地域経済の発展を図ってまいります。

 

■六つ目は、「多彩な観光資源を活かしたまちづくり」です。

 長和町が誇る歴史的遺産である、黒耀石の遺跡や復元した中山道の町並みなどのほか、ブランシュたかやまスキー場、長門牧場、ふれあいの湯、やすらぎの湯、立岩和紙、ふるさとセンター等の観光資源の有機的結合を図り、交流人口の増加に繋げ、賑わいと潤いと活気溢れるまちを創出します。

 

■七つ目は、「長和町の未来を託す子どもたちが耀やくまちづくり」です。

 長和町の未来を切り拓き、まちづくりを支えていくのは、未来を託す子どもたちです。郷土に誇りと愛着を持ち、地域発展のために頑張ってくれる、多くの人材を育てていかねばなりません。そのためには、郷土の歴史、文化、自然を学び、思いやりの心や情操を育み、身体を鍛え、グローバルな視野を身につけるために国際交流事業等を積極的に推進するなど、次代を担う人材の育成に努めます。

 

■八つ目は、「統合により薄らいだ地域住民の繋がりを回復させ、新たな元気を創出するまちづくり」です。

 合併した長和町にとって、庁舎、中学校の統合は、将来を考えたとき避けてとおれない決断でした。空いた公共施設には、診療所や歯医者などの公的機関が入りますが、その他に地域の皆さんのより所となるよう、新たな事業を誘致し、新たな元気を創出してまいります。

 

以上でありますが、細部については後日公約として発表させていただきます。公約実現のために、議員各位におかれましても、御理解、御支援、御協力を賜りたくおよろしく願い申し上げます。

 

 それでは次に、6月定例会に上程いたしました議案の説明をさせていただきます。

 

【専決条例案件】

 最初に、条例に係わる専決処分案件でありますが、報告第9号「長和町税条例の一部を改正する条例」につきましては、地方税法等の一部を改正する法律が平成28年3月31日にそれぞれ公布され、4月1日に施行された関係から、町の税条例の改正が必要なものについて、全て準則どおり、本年4月1日付けで専決処分により改正させていただきました。

 

 次に、報告第10号「長和町水道条例の設置に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、上水道の認可変更の確定による訂正であり、4月1日付けで専決処分により改正させていただきました。

 

【専決補正予算案件】

 次に、同じく平成29年3月31日付けで専決処分させていただきました補正予算の関係についてご説明申し上げます。

 

 最初に、報告第11号 平成28年度長和町一般会計補正予算(第8号)でありますが、歳入では、地方譲与税、各交付金、地方交付税、国及び県からの負担金・補助金の確定に伴う補正と地方債の補正が主なものとなっております。この内、地方交付税の関係では、特別交付税の3月交付分の額が確定したことから、交付額に合わせて補正させていただきました。

 歳出につきましては、3月定例議会提出の補正予算の取りまとめ後に変動をきたしたものに係る補正であります。国・県の補助事業及び地方債に関わる事業の補正など、各種事務事業の清算に伴う補正が主なものとなっております。

 この中で、基金積立てとして、財政調整基金へ4,219万5千円、有線放送施設基金へ842万6千円の積立てを行うことができました。

 一般会計全体では、1,980万1千円の補正減となり、補正後の予算総額は、62億3,426万2千円であります。

 

 次に、報告第12号 平成28年度国民健康保険特別会計補正予算(第5号)から、報告第20号 平成28年度長和町観光施設事業特別会計補正予算(第5号)の各特別会計の補正予算につきましても、各種事務事業の清算に伴う補正が主なものとなります。

 

【補正予算】

 次に、議案第38号 平成29年度長和町一般会計補正予算(第1号)につきまして、主な内容をご説明申し上げます。

 総務費関係では、いわゆる「マイナンバー法」において、個人番号や個人情報の漏えい等が無いよう、安全管理措置を講じなければならないとされているため、これに対応するための金額が確定してきたので予算を計上させていただきました。

 民生費関係では、国民健康保険制度関係業務準備事業に係る予算を計上させていただきました。

 農林水産業費関係では、農地利用状況調査にかかる変更箇所の増、東京農大山村再生プロジェクト事業の組み替えとカルタ増刷等の予算を計上させていただきました。

 教育関係では、人事異動に伴う人件費を増額する補正予算を計上させていただきました。

 一方、歳入におきましては、歳出予算の補正に伴う国庫支出金及び県支出金の補正予算が主な内容となっております。補正額は628万8千円であり、補正後の予算総額は60億2,628万8千円となります。

 

 次に、議案第39号 平成29年度長和町国民健康保険特別会計(事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、平成30年度からの市町村国民健康保険事業の運営の広域化に対応するための準備として、「国保情報集約システムとの連携に係る改修」と「制度改正に伴う自庁システムの改修」を行うもので、533万8千円の増額補正をお願いするものです。なお、国民健康保険制度関係業務準備事業補助金として全額補助で対応を予定しております。

 

 次に、議案第40号 平成29年度長和町上水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、「岩井地区消火栓移設」に伴う費用として、歳入歳出それぞれ1,500千円と水道メーターを購入するための費用として1,080千円の増額補正をお願いするものです。なお、平成28年度に対応できました、企業債並びに文化財調査負担金8,100千円については、減額補正を計上させていただきました。

 

 以上、本定例会に提案させていただきました報告案件及び議案について概要を説明させていただきましたが、詳細につきましてはご審議の際、それぞれ担当者より説明を申し上げますので、原案をご承認賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。

 
長和町長 羽田健一郎

 

町長バナー

クイックアクセス