黒曜石について学ぶ

更新日:2024年03月29日

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本州最大規模の黒耀石原産地

火山活動によって生み出された天然ガラスの黒耀石は、3万年を超える旧石器・縄文時代から、列島の人類の生活を支える石器の原料として流通してきました。本州最大規模の原産地として有名な長和町の和田峠や星糞峠の周囲には、旧石器時代の男女倉遺跡群、鷹山遺跡群をはじめとする石器工場のような大規模な遺跡が密集し、星糞峠では、縄文人が地下資源として黒耀石を掘り出していた鉱山跡が発見されています。

国史跡 星糞峠黒耀石原産地遺跡

昔の人は、キラキラ耀る黒耀石を流れ星として空から降ってきた『星糞』と呼んでいました。その名も星糞峠では、世界的にも希少な縄文時代の黒耀石鉱山跡が発見され、国の史跡に指定されています。静かな森林の中に広がる鉱山跡では無数の凹みが階段状に連なり、縄文人が黒耀石を採掘した様子が現地の地表面からうかがい知ることが出来ます。また、史跡公園として遊歩道や発掘でわかったことを紹介する解説版も整備されています。
開 5月1日~10月31日
問 黒耀石体験ミュージアム

黒耀石体験ミュージアム

星糞峠の麓では、黒耀石の国際的な研究を推進する明治大学黒耀石研究センターと並んで、黒耀石の歴史を紹介する町立の博物館が平成16年に開館しました。このミュージアムでは、遺跡から発見された資料の展示見学と併せて、黒耀石を使った石器・アクセサリーづくりの体験を通して、旧石器時代や縄文時代の歴史を楽しく学ぶ事が出来ます。体験メニューは20種類と豊富で、全国有数の体験型博物館として人気があります。毎年8月には、旧石器・縄文時代のバーベキューや発掘体験など、アウトドアの体験が出来る黒耀石のふるさと祭りも開催されます。
月曜休館日(祝日の場合は翌火曜日)を除き通年開館、8月は無休
〒386-0601 小県郡長和町大門3670-3
電話 0268-41-8050/ファックス 0268-41-8052

原始・古代ロマン体験館

黒耀石原産地や豊かな森林資源を背景として、長野県下には数多くの縄文時代のムラが広がり、縄文土器に代表される日本列島独自の伝統文化が開花しました。長和町出土の縄文土器は展示する原始・古代ロマン体験館では、実物を見ながら芸術的な土器づくりにチャレンジすることが出来ます。当館は、黒耀石体験ミュージアムの前身として平成4年に開館した博物館で、静かな環境でゆっくり体験が出来る穴場的な存在です。
月曜休館日を除き通年開館
〒386-0601 小県群長和町大門1581
電話 0268-68-4339

男女倉黒耀石の水広場

男女倉地区は、周囲の黒耀石の山から流れ出す川が合流する地域で、黒耀石の流通基地とされる男女倉遺跡群の発見が今日の黒耀石研究の発端として有名です。黒耀石の水広場は、広大な水源保安林からの湧水を利用できる人気スポットとしてたくさんの人が訪れるようになりましたが、駐車場には男女倉遺跡群を紹介する解説版も設置されています。

この記事に関するお問い合わせ先

産業建設課 商工観光係
〒386-0603
長野県小県郡長和町古町4247番地1
電話番号:0268-75-2085
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