公開日 2018年03月09日
最終更新日 2018年03月09日
新年あけましておめでとうございます。
平成30年の新春を清々しくお迎えのこととお慶び申し上げます。
平素から町政の推進にご理解、ご協力、ご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。
「長和町」が誕生してから12年が経過し13年目に入りました。
昨年の10月29日には、町長と町議会議員の選挙が執行され、町の政治を担う顔ぶれが決まりました。私も多くの皆様に支えられて4期目の当選を果たすことが出来ました。
また、議会改革により議員定数を12人から10人削減した町議会議員についても、改選後の臨時議会において、田村孝浩議長、羽田公夫副議長を選出したほか、各種委員会の委員・委員長も決定し、新体制が発足しました。
町長選挙、町議会議員選挙がおこなわれた1週間前の10月22日には、衆議院議員総選挙が行われ、自民党は284議席、公明党は29議席、合わせて313議席を獲得し、大勝しました。この議席数は衆議院議席の三分の二を超えます。
野党について見ると、立憲民主党、希望の党、共産党、日本維新の会がそれぞれ55議席、50議席、12議席、11議席を確保するにとどまり、全体の獲得議席は無所属も含め152議席でありました。
このように、安倍政権が一定の評価を受けたのは、外交・安全保障面ではオバマ・トランプ両政権の下で、日米関係を強化する一方、日EU経済連携協定大枠合意などの実績を残し、経済面では、デフレ状態の解消に漕ぎ着けたほか、電力自由化、コーポレートガバナンス改革、法人税減税、外国人訪問客増大、本年からの民泊解禁などの実績を残したことによるのではないかと言われています。
このような政治状況の中で、長和町は平成30年を迎えました。
町の財政状況を見てみますと、町の一般会計予算歳入の半分近くを占める交付税でありますが、合併町村に10年間優遇されていた合併算定替が平成27年度で終了し、平成33年度から始まる優遇なしの一本算定に向けて、徐々に減額されます。(平成28年度実績では差額の1割2100万円が減額されました。)減額率は年々高くなります。自主財源に乏しい当町においては、地方交付税の減額分に対応する方策は、物件費や負担金・補助金等の経常経費の削減、普通建設事業費の見直しを柱とし、時代に即した事務事業を見極め、歳入規模に見合った財政規模への転換を図らなければなりません。
少子高齢化、人口の減少は、今日各自治体が抱える喫緊の課題であります。思い切った対策が必要です。「子どもを育てるなら長和町で」を標榜する町として、財政的には非常に厳しい中ではありますが、財布の底をたたいて、子育て世代の経済的負担を軽減する施策の一環として、小・中学生の給食費を本年4月から無料にいたします。
この事業が、少子高齢化・人口減少に歯止めになることに期待をしています。
10 月23日、静岡県御前崎市付近に上陸した。台風21号はその後、広い暴風域を伴ったまま北東に進んだことにより、長和町でも、暴風により町内各地で倒木がありました。特に、おたや祭りが行われる古町豊受大神宮境内のサワラと杉の大木が倒れ御札所が全壊し、社務所を一部損壊するという被害が発生しました。
長和町は災害の少ない町でありますが、こういう被害もあるのかと改めて自然災害の恐ろしさを再認識いたしました。幸い人的被害はありませんでした。心配されたおたや祭りは、応急手当てを施し開催できるということで安堵したところであります。
災害や災難はいつどこで起こるかわかりません、平成30年が町民の皆様そして長和町にとりましても、良い年でありますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
平成30年1月1日
長和町長 羽田健一郎