令和4年3月定例議会 町長提案理由説明

公開日 2022年02月25日

最終更新日 2022年02月25日

【はじめに】

皆さん、おはようございます。
今年の冬は、雪も多く、いつになく寒さ厳しい冬のように感じておりましたが、この頃は日に日に春らしさを感じる様になって参りました。福寿草の花もほころび、春の訪れを告げるフキノトウもそろそろ芽を出し始める頃かと、待ち遠しく思っているところでございます。
本日ここに、長和町議会3月定例会を招集いたしましたところ、大変お忙しい中、議員各位の御出席を賜り開会できますことに、心より感謝を申し上げる次第であります。
 

【社会・経済情勢】

さて、猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症につきましては、年が明けた頃から、第6波といわれる、今までにない急激な感染拡大を引き起こしています。現在主流となっているオミクロン株については、幸い重症化するリスクは低いと言われるものの、感染力が強く、その広がり方は報道等で伝えられているとおりです。
県内でも全県を対象に、1月27日から2月20日までの間、全ての圏域について感染警戒レベルを6とし、「まん延防止等重点措置」が講じられ、さらに3月6日までの2週間の延長措置がとられました。
町内でも、年明け後、職員1名を含む10名の方の感染確認がございまして、町民の皆さまにはご心配をおかけしたところでございます。幸い感染者の方も順調に回復され、町内での感染拡大もありませんでした。住民の皆様など多くの方のご理解ご協力のお陰であると感謝しますとともに、これからも感染防止の行動と人権への配慮に引き続きご協力をお願いするところであります。 この感染拡大を押さえるために、なるべく早く3回目のワクチン接種を進めたいと、この2月7日から最初に65歳以上の皆さまのワクチン接種を当初の予定を前倒しして進めております。現在18歳以上の対象者の26.9%の皆さまの接種が終了しておりまして、本日も接種を行う予定となっております。
今後、順次若い世代の方に進め、4月中には18歳以上の対象者の皆さまの接種を終了させたいと考えております。少しでも早く町民の皆様にワクチンをお届けできるよう、対応をしてまいりたいと思いますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
 

【北京冬季オリンピック】

そのような中ではありますが、2月4日開幕した北京冬季オリンピックは、91カ国、地域から約2,900人の選手が参加し、7競技、史上最多となる109種目でメダルが争われました。米英などは人権問題を理由に政府代表を派遣しない「外交ボイコット」を決定し、混沌とした世界情勢を映し出す形での、雪と氷のスポーツの祭典となりました。
感染対策で厳戒態勢の中での開催ではありましたが、連日、日本選手の活躍が報じられ、長野県にも所縁のある選手が多く出場する中、過去最高となる金銀銅、合わせて18個のメダルを獲得するなど、様々な感動を生みながら、この20日に閉幕となりました。
不穏な国際情勢ゆえか、国を超えてたたえ合う光景が一層心に響き、メダルの色や有無も関係なく、けがや重圧と闘い、力を尽くした選手全てに拍手を送りたいと思います。
来月3月4日からは、パラリンピックが開催されます。引き続き熱戦が繰り広げられることを願っております。
 

【承認・条例案件】

それでは、本議会に提案申し上げました議案につきまして、順次説明いたします。初めに、承認第1号「専決処分した令和3年度長和町一般会計補正予算(第11号)」についてであります。
現在の最優先課題と言えます、新型コロナウイルス感染症関連事業で、緊急経済対策事業として、第6波対応事業者支援交付金事業に係る経費1,700万円について専決処分を行ったもので、財源については県支出金を充てております。

次に議案第2号から議案第9号までの条例案件をご説明いたします。

議案第2号、国民健康保険税条例の改正につきましては、県統一化を進めるために、毎年段階的に税率の改正を行っていくものであります。

議案第3号、議案第4号の公民館、並びに体育施設に関する条例は、現在、施設の廃止や使用されていないものなどの整理をさせていただくための条例改正となっております。

議案第5号、個人情報保護条例につきましては、引用している法令変更に伴う改正。

議案第6号、特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例は、消防団員の処遇改善に伴い、国の示す標準額に準じた改正をお願いするものです。

議案第7号、消防団員の定員に関する条例につきましては、実態に合わせ、定員を減員とする改正。

議案第8号、行政手続等における押印見直しに伴う関係条例の制定につきましては、押印の見直しに伴い、二つの条例内の押印部分の削除を行うものとなっています。

議案第9号の長和町営ブランシュたかやまスキー場条例につきましては、他の施設条例との整合性などにより、記載されている付帯施設の削除を行うものであります。
 

【予算編成方針】

次に予算関係でありますが、初めに令和4年度予算編成の基本方針を述べさせていただきます。
日本経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による経済などへの影響が甚大であり、これまでに経験したことのない、正に未曾有の国難とも言うべき局面に直面していると考えます。
こういった厳しい状況下ではありますが、私の5期目、初年度となる令和4年度の当初予算につきましては、『Nagawa Next Vision Ⅴ』に掲げました施策を推進していくため、「至誠天に通ず」のごとき、真心を込めてまちづくりを推進してまいりたいと考えております。これらにつきましては、8つの宣言、そして101の約束を掲げさせていただきましたが、それらを確実にそして着実に実行・実現できますよう、何より町に住む皆さまがしあわせを感じることができるよう、「防災・減災・コロナに負けない」を合言葉に、自助・共助・公助により命を守る事ができるよう、各施策を進め、かつ将来にわたって希望と期待を抱き、安定した、持続可能な長和町の発展に繋がるような予算編成を基本的な考え方としました。
また、支出を抑えつつ住民サービスに直結する事業に工夫しながら取り組んで参る予算案といたしたところであります。
 

【令和4年度予算の概要】

令和4年度当初予算額につきましては、一般会計が59億2,000万円、特別会計6会計の合計が21億922万円となり、総額では80億2,922万円の予算案といたしました。
一般会計につきましては、令和3年度当初予算額と比較し1億9,300万円、率にして3.2%の減となりました。
特別会計全体につきましては、前年度当初予算額と比較し5,987万円、率にして、2.9%の増となっております。
 

それでは先ず、議案第10号 令和4年度長和町一般会計予算について、主な内容をご説明いたします。

新型コロナウイルス感染症について、ワクチン接種の推進を基軸に関連する支援などにつきましても積極的に取り組みつつ、令和元年東日本台風災害及び令和3年度災害の被災箇所の復旧の完了を目指します。
「Nagawa Next Vision Ⅴ」に掲げました8つの宣言、101の約束について、健全な財政運営に配慮しながら、引き続き効率的な事業実施に努めて参ります。新規事業としましては、新和田トンネルの無料化に伴い、和田宿ステーションを道の駅とするため、トイレの改修と駐車場の舗装工事を実施する事業に取り組むものであります。また、マイナンバーカード関連事業として、個人番号カードコンビニ交付システム構築業務につきましても鋭意取り組んで参ります。
このほかの行政サービスの充実や行政改革の推進につきましても、町民の皆さんに対して質の高い安定した行政サービスを提供するべく、引き続き推進して参りたいと考えておりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いを申し上げます。
 

【特別会計】

次に、議案第11号 令和4年度長和町国民健康保険特別会計予算から議案第17号 令和4年度長和町和田財産区特別会計予算について説明をさせていただきます。

最初に、国民健康保険特別会計でありますが、当初予算額は前年度と比較して3,800万円増額の8億7,000万円といたしました。
歳入では、保険給付費等交付金を、歳出では、一般被保険者給付費をそれぞれ増額で見込みました。

国民健康保険歯科診療所事業特別会計につきましては、診療報酬に係る会計でありますが、前年度と同額となる1,500万円の予算額とさせていただきました。

後期高齢者医療特別会計につきましては、予算額は9,300万円と、前年度比で300万円増、内容は主に保険基盤安定繰入金並びに負担金に関するものの増額となる予算を計上させていただきました。

介護保険特別会計につきましては、前年度より2,400万円増額の10億9,600万円の予算額とさせていただきました。
主な内容は、国庫支出金、繰入金、基金積立金に関するものの増額となる予算を計上させていただきました。

同和地区住宅新築資金等貸付特別会計につきましては、前年度より、13万円減額の522万円とさせていただきました。

観光施設事業特別会計につきましては、経営業務委託の見直しなどで、前年度より600万円減額し、予算額は9,200万円としております。

和田財産区特別会計につきましては、前年度とほぼ同額の370万円の予算案となっております。
 

【企業会計:上水道事業・公共下水道事業予算】

次に、議案第18号 令和4年度長和町上水道事業会計予算及び議案第19号 令和3年度長和町公共下水道事業及び排水処理施設事業会計予算の企業会計について、説明をさせていただきます。

上水道事業会計予算につきましては、これまで通り適切な水の供給に努めるとともに、継続して引き続き本格的に修繕事業に取り組み、設備の長寿命化を図って参ります。
公共下水道事業関係予算につきましては、公営企業法を適用した企業会計に移行し一定期間経過をいたしますので、3年間の決算を踏まえ、経営の独立採算を目指した、健全化を研究・検討し今後の取り組み方針を定めて参りたいと考えております。

以上、一般会計から企業会計までの令和4年度予算の概要となりますが、後刻それぞれの担当課長から予算概要、主要事業について説明をいたしますので、よろしくお願い申し上げます。
 

【補正予算】

続きまして、議案第20号 令和3年度長和町一般会計補正予算(第12号)から議案第27号までの特別会計及び企業会計の補正予算につきまして説明をさせていただきます。

まず、一般会計の補正につきましては、各費目増加するものもございますが、事業進捗や確定に伴う減額が主なものとなっております。また、元年及び3年災害に係る事業、新型コロナ感染症に伴うワクチン接種関連事業、長門小学校改修事業の前倒しがそれぞれ増額となっております。
一般会計全体で1,046万6千円を減額し、補正後の総額は、65億8,755万2千円でございます。また、特別会計等におきましても、事業完了に伴う精算及び実績見込みに伴う補正が主な補正の内容となっております。
 

【その他案件】

次に議案第28号から議案第30号の指定管理者の指定についてであります。

議案第28号につきましては、引き続き、「和田宿ステーション観光農林業振興組合」を指定管理者とするものでございます。

議案第29号、議案第30号につきましては、株式会社長和町振興公社を指定管理者としておりましたが、公設民営による収益事業の集中により、新規法人を設立した、「株式会社マウント長和」に長和町営ブランシュたかやまスキー場並びに長和町ふるさとセンターの指定管理者とするものでございます。

続いて、議案第31号 辺地に係る総合整備計画の策定につきましては、辺地債を活用できるよう、定められた手順により協議をし、県から同意をいただきました事から、今回この計画を議会へ上程し議決をお願いするものでございます。

続いて、議案第32号 上田地域広域連合ふるさと基金に係る権利の一部を放棄することについてであります。これは、例年と同様に令和4年度に実施する地域医療対策事業に基金を取り崩して充当するものであります。

最後になりますが、議案第33号 長和町和田財産区管理会の委員の選任につき同意を求めることについて、でございますが、長和町和田財産区管理会委員の任期が3月31日をもって満了となりますので、委員の選任について議会の同意を求めるものであります。
 

以上、本定例会に提案させていただきました案件について、概要を説明させていただきました。詳細につきましては、御審議の際、それぞれの担当者より説明を申し上げますので、原案を御承認賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。

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総務課 総務係
TEL:0268-75-2040
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