新年のご挨拶

更新日:2025年01月07日

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皆さま、あけましておめでとうございます。

令和7年の新春を清々しくお迎えのこととお慶び申し上げます。

住民の皆さまには、町政の推進にご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 

民間の有識者グループ「人口戦略会議」は全体の4割にあたる744の自治体で、2050年までに20代から30代の女性が半減はんげんし、「最終的には消滅する可能性がある」とした分析を昨年4月に公表し、全国に波紋を広げました。

我が町も、この消滅可能性自治体とされました。

私は、市町村は、生き残りのための施策に重点を置いているのではなく、町に住む住民の皆さまがしあわせに暮らしていくことができるような施策を実施していくことに最も重きを置いております。

とはいえ、人口減少は確実に進んでおりますので、引続き、少子化対策の充実や移住定住対策に取り組んでまいる所存であります。

 

さて、昨年を振り返りますと、2024年は変化の激しい一年でありました。

元日を襲った能登半島地震に始まり、日向灘を震源とする地震、台風10号、さらに、9月に再び能登を襲った記録的な大雨など、全国各地で被害が相次ぎました。

能登半島地震では、長和町からも長野県合同災害支援チーム(チームながの)の一員として職員を派遣し支援するとともに、町民皆さまや各団体の皆さまからの温かい義援金や支援物資を被災地へ届けました。皆さまに改めて感謝申し上げます。

「自助」、「共助」、「公助」で命を守り、住民皆さまのご協力により災害に強いまちづくりを目指してまいります。

 

国内では、9月に石破内閣が発足、10月の衆議院議員選挙では与党が過半数割れ、米国では11月にトランプ氏が再び大統領に選ばれるなど、政治において、「大きな転換点」を迎えました。

先行き不透明なおり、国の動向を注視し町として即応できる体制を整えてまいります。

 

町では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進として、窓口における「書かない窓口システム(ゆびナビぷらす)の運用と、スマートフォンアプリ「nエヌナビ」によるお知らせアプリを稼働しました。

特に「nエヌナビ」は町の様々な情報を好きな時に取得することができる優れものであります。

是非ダウンロードして活用してほしい情報アプリです。

 

役場組織の機構改革は、昨年の10月から施行いたしました。

いままでも変化する住民のニーズや社会経済情勢に応じて小規模な再編を行い、住民サービスをはかってきたところでありますが、昨今の人口減少や超高齢化社会に向けた行政運営を行うため、職員の働き方や職員数の減少に対応した組織の構築を念頭に組織改編を行いました。

 

また、町の公共交通体制を定時 定路線方式による巡回バスからドア・ツウ・ドアのフルデマンド方式を採用し、昨年の4月から実証運行を始めました。おおむね好評をいただいていると判断していますが、数多く頂戴しております課題、要望を検証し、利用しやすい「愛されるデマンド運行」を目指していきたいと考えております。

令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が感染法上5類に引き下げられて一年が経ち、各種イベントや式典、おたや祭りや各地域での夏祭りや新そば祭り、地域おこし協力隊員による和田宿でのナワメマーケットなど賑わいを見せました。

そして、長門小学校統合開校50年記念事業、和田ふれあいの湯開湯30周年記念イベント、子育て支援センター開設10周年、第40回ふる里和田宿祭り、依田窪病院脊椎外科手術1万件達成と節目の年でもありました。

 

今年の10月に、長和町が誕生してから二十歳はたちを迎えます。

そして、開設40周年を迎えるブランシュたかやまスキー場は今シーズンでスキーヤーオンリー最終章となり、来シーズンからスノーボードが解禁となります。

大勢のお客様に楽しんでいただけるよう新たな一歩を踏み出すブランシュに期待するところであります。

 

2025年は乙巳(きのとみ)の年であります。

多くの人にとって成長と結実の時期となるとされ、「乙」は未だ発展途上の状態を表し、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味するとの事であります。

新しい年が皆さまにとって、希望に満ち、実り多き素晴らしい年となり、これまでの努力や準備が実を結び始める年となりますことを祈念申し上げるとともに、今年こそ紛争の収束などによる穏やかな平和が戻ることを心から願い、年頭の挨拶といたします。

 

    令和7年1月6日

長和町長 羽田 健一郎

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